FF14に復帰しました(今更)
※これはメインクエスト「蒼天のイシュガルド」時点で休止した時に書いたものであり、現時点でどのような展開になっているのかは加味されておりませんのであしからず。
あなたが守ってくれた希望の灯火は、
もう一度、世界を救うために歩み始めました。
誰にとってもオルシュファンは特別な人だろうけれど、もう少しだけ考えてみたい。
さて、そもそも彼が何故クルザスなんて辺境の地に居たのか。
それは彼の出生にあり、彼が愛人の子として産まれたからだろう。
彼の幼少期が辛いものであったことは想像に難くない。
しかし、彼は誰よりもイシュガルドの騎士らしく育ち、人望を集めるような人間に育ってしまった。それはフォルタン家の嫡子サイドから見たら嬉しくない話だろう。
そこで、クルザスに送られたのだと思う。それは父親の愛だったと思うのだ。
このままイシュガルドに居ては殺される危険すらある。だからこそ、エオルゼアに送ることで、彼を救ったのだと考えたい。そう思えばこそ、オルシュファンを失ったときのフォルタン卿の悲しみたるや。
さて、クルザスの任についた彼はといえば。
クルザス自身は辺境の地でありながら、
エオルゼア、イシュガルド両国から注目される最前線である。
特に鎖国してしまっているイシュガルドはまだしも、エオルゼアからは常に監視すべき地点に違いない。
しかし、彼はエオルゼアからも悪く思われない程度に友好関係を気づいている。
ここは彼の大きな功績と言えるだろう。
エオルゼアとイシュガルドは彼の両腕が結びつけることで辛うじて完全な断絶を免れていたといっても過言ではない。
あんな辺境の地に飛ばされても頑張っていて、あの橋を護りつづけた。彼がいなければイシュガルドとの国交も、平和もありえなかった。
希望の灯が燃え続けられたのは、
あなたが主人公を、
エオルゼアの反逆者として追われ暴風雨のように吹き荒れる波乱から
全くの部外者で歓迎されていない冷たい雪のようなイシュガルドの民の目線から
守ってくれて、まさにかまくらのように雪の家と言ってくれたからだ。
イシュガルドにエオルゼア側の人間をいれるなんて、
それもエオルゼアの反逆者で、なにがあるか分からないのに。
僕たちには「光の戦士」や「暁」、そんな肩書きでなく、信じてくれる人が欲しかった。
消えそうになった小さな灯火を手の中にいれて、火傷する覚悟で助けてくれた。
さて、
多くの人が疑問に思っていた、件のシーンであるが、
ナイツオブラウンドの彼の攻撃はたぶん「誰かを倒そう」という意思がそこまでなかったのではないか、と仮定しよう。
それは何故か。
彼らは自分たちが勝つ事をほぼ疑ってないし、それほどの自信がある。
それを裏付けする竜詩戦争の歴史があるからだ。
それもすぐ飛び立とうとしている飛空艇というタイムリミットがある。
飛び立ってしまえば、今すぐ足が用意できない光の戦士たちは追うことが出来ない。
それにアジスラーは強固なバリアに覆われている。突破できるはずがない。
突破できたところで、その間には迎撃の準備もできるだろう。
だからこそ、これは足止めにすぎない。
オルシュファンは瞬時に判断する。
突き飛ばした場合、必ず避けられるとは限らない。相手は2回目の攻撃をするかもしれない。
盾で受ければ、光の戦士は助けられる。何とか受けきれば自分も大事にならずに済む可能性がある。そのうえ相手の時間稼ぎという題目を果たすことが出来る。
もし、前に出たのが光の戦士じゃなければ、もしかしたら彼も上手く立ち回れたかもしれない。
前には教皇。
後ろからの攻撃。
相手にはさまれており、一番攻撃を受けやすい位置にいるのは光の戦士だった。
この友を守るために。
でも光の戦士はきっとそれが悔やんでも悔やみきれないと思う。
自分を守るためにまた友人を失ってしまうことを止めることが出来ない。
かまくらはいつか崩れるものかもしれないけど、希望の灯が溶かしてしまうとは思いもよらないだろう。
でも「それでもイイ」って言ってくれた。
雪が溶ければ春が来るから。
貴族と平民の身に生まれた彼は、
イシュガルドとエオルゼアの境界で、
選ばれし者とそうでないものの狭間として描かれたキャラだった。
いつでも死ぬ準備は出来ていた。
これがオルシュファンの物語。
誰も信じることが出来なくなり、冷たさに震える光の戦士には、
彼が入れてくれた 暖かい一杯のお茶が心を癒しただろう。
そういえば、フォルタン家の家門は、一角獣がモチーフですね。
一角獣といえばユニコーン、FFでは癒しの幻獣として有名です。
オルシュファンの死に傷ついた全ての光の戦士の傷が癒えますように。
P.S
イデルもシヴァの化身。
氷の召喚獣なんですよね。
また、かつての竜の一族が滅びたのが隕石がもたらした粒子による
長い冬のせい、だとすれば、
寒さ溢れる場所にはドラゴンの安息は訪れない。
そんな雪と氷を希望の灯火が溶かして、
やっと竜と人の氷河期が終わり、暁が来る。
竜詩戦争の終結といえるのかなあ、と思いました。